宅建合格後に受ける「登録実務講習」って何?どんなことするの?費用は?

宅建の試験に合格すると、次に登録実務講習を受けるかどうかを検討することになります。

 

でも、その登録実務講習っていったい何なのか、受けなければならないのか、どうすればいいのか、全く分かりませんよね。

 

そこで、宅建合格後の「登録実務講習」について掲載します。受けたほうがいいのか、後からでもいいのか、受けなければいけない人はどんな人か、登録実務講習の方法や手順、費用など、詳しく解説します。あなたの場合はどうしたらいいのか、それを決定するための判断材料になると思います。

 

 

1.登録実務講習の目的は何?何のためにあるの?

登録実務講習を行う目的は、宅建業務の経験がない人が業務に就くにあたって、その実務を滞りなく行えるようにするためのものです。実務経験が2年以上ある人と同等以上の実務学習をすることを目的としています。

 

2.登録実務講習を受けなければならない人は?

登録実務講習を受けなければならない人がいます。それはどんな人なのでしょうか?以下に箇条書きにしてみました。

●現在宅建業務に従事していて、実務経験が2年未満の人

●これから宅建業務に就く人で、実務経験が2年未満の人

●就職活動中で希望の会社が宅建資格者を求めている場合

宅建業務に就くことが決定している場合には迷わず受講すればいいのですが、そうでない場合、登録実務講習を受けるかどうか迷うところだと思います。そこで次に受講の判断をするにあたって参考になる情報を掲載します。

 

3.登録実務講習を受けるかどうかをどう決める?

合格はしたけれど特に宅建業務に就く予定がない、まだ先の進路を決めていないなど、宅建士証がすぐに必要でない人も多いことと思います。その場合、登録実務講習を受講するかどうかで悩むところではないでしょうか。実際のところ、宅建士証を使う予定がないのであれば、すぐに受講する必要はありません。ですが場合によっては、必要になってから手配していたのでは間に合わないということがあります。そんな場合に備えて、以下のことを頭に入れておきましょう。

 

●登録実務講習を修了すると「修了証」が交付されます。その修了証の有効期限は10年としている都道府県が多いようです。(お住まいの都道府県窓口でご確認ください)※登録実務講習の有効期限が切れるまでに実務経験が2年以上ない場合には、もう一度登録実務講習を受講することになりますので、実質8年と考えておいたほうがいいかも知れません。

●宅建士になろうと思ってから実際になれるまでには、ある程度の期間を要します。そのため、就職活動中の学生さんでも不動産業を行う会社への就職を希望している場合は、受講し、宅建士の登録をしておいたほうがいい場合もあると思います。そこで、登録実務講習から宅建士証交付までの手順と日数、費用を記載しておきます。

登録実務講習(宅建業の実務経験が2年未満の場合) <1ヶ月余り>
受講費用1~3万円(実施期間や早割などで金額に差があります)また、近くに実施機関がない方の場合、スクーリングの際の宿泊費等がかかる場合があります。

宅建士の登録申請  <1~2ヶ月>
37,000円(このほか住民票等必要書類の発行費用がかかります)

宅建士証の交付  <1~2週間>  4,500円

 

今後の予定や目標にあわせて、上記の日程や費用を考慮のうえで受講をするかどうかの検討をすることが望ましいです。

宅建士の登録申請の方法と宅建士証の交付に関する詳しい情報は、こちらのページでご確認ください。

また、宅建士証は5年ごとの更新になります。更新の際には、法定講習(16,500円)を受講します。

 

宅建業務に就くつもりがなく、宅建士証の必要が全くないという方の場合は、受講をする必要はありません。とはいえ、宅建試験で勉強したことと、登録実務講習で勉強することは、内容が異なります。登録実務講習では、物件の査定や登記簿の見方、物件のどんなところをチェックする必要があるかなど、知っていればより実際に役立つ知識ですので、場合によっては検討する価値があります。

 

4.登録実務講習を申し込むには?

登録実務講習を受けるには、まず、国土交通省指定の実施機関を確認します。

その中からご都合の良い機関を選択して申し込みを行います。費用は10,000円~30,000円で、実施機関によってまちまちのようです。早割を設定している機関も多く、早く申し込みをすると2万円かからずに受講ができる場合が多いようです。受講される方は募集期間の早い段階で申し込んだほうがお得のようですね。

 

5.登録実務講習を申し込んだあとの手順は?どんな勉強をするの?

登録実務講習の期間と内容について説明します。

期間は約1ヶ月になります。受講の申し込みをすると、通信講座の教材が届きます。それをまず自宅で学習し、その後、2日間のスクーリングが実施されます。スクーリングの時間は朝9時~夕方5時までのようですが、実施機関によって多少異なるかも知れませんので、詳細は申し込みをする実施機関でご確認ください。

教材の内容は、テキスト、演習テキスト、資料、DVDなどです。

DVDは、ドラマ仕立てで不動産業に就いた主人公が物件の売買に携わっていく中で、どのような手順で進めていくかがわかるようになっています。とても勉強になりますので、興味深くご覧になってください。

自宅での学習では、お客様への接客の手順、宅建士としての注意点、物件の調査や査定に関する知識と方法、必要書類と物件のチェック事項など、実務に必要な知識とノウハウを勉強します。分厚いテキストが中心になると思いますが、演習テキストと資料にも目を通しておけば、スクーリングで戸惑うことが少ないと思います。

 

6.登録実務講習って難しい?

登録実務講習は難しいのでは?と、心配される方が多いのですが、難しいということはありません。また、宅建士として実務的に知っておかなければ困るようなことばかりですので、勉強になることがたくさんあります。ですから難しいというよりは、興味深くたいへん面白く感じるのではないでしょうか。

 

7.スクーリングってどんなことをするの?

自宅での約1ヶ月の学習のあと、2日間のスクーリングが実施されます。スクーリングの日程は、各実施機関であらかじめ決まっていますので、登録実務講習を申し込む時点でご自身の都合を考慮のうえで、選択し申し込みを行ってください。

さてそのスクーリングとは、いったいどんなことをするものなのでしょうか。

実施機関によって多少異なるであろうことを前提として聞いてください。

スクーリングでの中心的な学習は、重要事項説明書と契約書の作成に関することになります。前述しました演習テキストは、重要事項説明書と契約書の作成に関係することが掲載してあり、別冊の資料は、その作成に必要な配管図や地図などが網羅されています。この2セットは、実務の中心になるものです。

したがって、この2つの冊子を中心として、分厚いほうのテキストも使いながら学習を進めていくことになります。

内容は、重要事項説明書の作成手順と方法、契約書の作成がスクーリングの主な内容になります。物件の売買や賃貸の仲介をするうえで、どんな書類を添付しなければならないか、またそれらの入手方法など、実務に直結する事柄を学びます。

 

8.修了試験ってどんな感じ?難しくない?

2日間のスクーリングが終わりに近づくと、最後に修了試験が行われます。これは宅建試験のような50問2時間というボリュームのあるものではありません。2日間のスクーリングで勉強したことが出題されますから、難しくはありませんし、ほとんどの方が合格されます。

 

登録講習修了後の手続きと手順についてはこちらを参照ください。

▶合格後の手続きの詳細と費用

 

さいごに

以上が登録実務講習に関する情報です。すぐに宅建業に就く方、すでに就いていて実務経験が2年未満の方はもちろん必要な講習ですが、すぐには必要ないという方でも、受講すれば役立つ知識です。宅建試験では知識としての学習だけですので、実際の物件の売買において、どんなことをチェックすればいいのか、どんな部分が重要なのかということまではわかりません。そのあたりのことが短期間に一気に学習できるという点において、私は、試験のときの勉強以上に登録実務講習に面白さを感じました。宅建は、仕事だけでなくプライベートでも活かそうと思えば大いに活かせる資格です。取った資格をどう活かすかは、あなた次第です。